自費出版で自分の作品を形にする場合、売れるか否かについては自分の努力次第と言う部分も多くなるのではないでしょうか。まず、自費出版するという事は、特にスポンサーなどがついている訳ではないと言う事になります。スポンサーがついていないとなると、自分自身で宣伝しない事には、作品を広めてくれる人が非常に乏しいと言う事になります。まずは親しい人や自分に近い人などに読んでもらい、感想などを聞いた上で口コミなどで広げてもらうようにしても良いでしょう。それではまだまだ足りないという場合には、近所などの書店をまずは回り、少しずつでも並べて貰う交渉をするのはどうでしょうか。同時に宣伝の為のポスターなどもあれば貼らせて貰える様に頼むとより効果的でしょう。ファンという人がつき始めるまでが大変なのです。支えてくれる人がつき始めるかでは、何としても自分自身の足で動き、努力する事は必要です。
最初から飛ぶように売れる事はまず無いと考えておいた方が無難でしょう。自分自身であっても全く初めて読む作者の作品などを購入する際には、それがプロの作家の作品であっても自費出版の作品であっても、どちらであっても少し時間をかけて購入するか否かを考える筈です。どんな人が書いているのか、アピールする機会を持つ事も大切なので、地元のお祭りなどのイベントがあればそういった時に出展させて貰い、自分自身で直接宣伝や販売を行う事も効果的でしょう。お祭りなどの場であれば、お客も殆どが楽しい気分で来ている筈です。余程自分の接客態度などが悪くない限りは、きっと説明などの話も聞いてもらいやすいでしょう。後に売れる事を期待し、最初の自費出版作品は無料配布するという方法もあります。話が続いている作品であれば、興味が沸いたひとがリピーターになってくれる可能性があります。売れる為の努力は、目指す所が高ければ高いほど惜しんではならないのです。もしも自分にどれだけ素晴らしい才能があったとしても、素晴らしい作品を生み出す事が出来たとしても、それを世に知らせる術が無ければ勿体無い事この上ありません。芸術家や創作活動と行う人に中には人と対話する事が苦手な人も勿論います。
しかし、そういった人であっても自分の作品を世に出す為の努力は惜しまないからこそ、現在でも色々な作品が販売されているのです。どんなプロの先生にも、最初があったのです。賞を取ってプロデビューを目指す事も勿論素晴らしい事です。しかし自費出版で製作した作品が売れる事があれば、それは賞を取る事にも勝る程の確かな自信に繋がるのではないでしょうか。